1歳の小型犬の去勢手術でした

今日の診察室

写真は、摘出した睾丸です。2個の内の1個が小さいのは、今日のワンコも陰睾でした。胎児の時の睾丸はお腹の中にあって、成長するに連れて、股の付け根(鼠径部)を通って、陰嚢の中に入りますが、それが途中で止まってしまって、治まるべき所に治まらないのを「陰睾」といいます。2個の内1個がちゃんと治まっていれば生殖機能はありますが、治まっていない方の睾丸が、将来、腫瘍化することがありますから、早めに摘出するのを、お勧めしています。

今日のワンコの「陰睾」は、股の付け根にありましたから見つけるのは簡単で、そこを切開して、摘出しました。しかし、ここ最近、4例ほど、若齢犬の去勢手術をしましたけど、その内3例が陰睾で、2例はお腹の中にありましたから、開腹手術になりました。

小さい子犬が望まれるようになったので、ハンディキャップを持った子犬が生産されるようになったんでしょうね。