不妊・去勢手術
子猫や子犬を飼い始めて、健康診断やワクチン接種で来院された方に、積極的にメスの不妊手術、オスの去勢手術をお勧めしています。
望まない繁殖をさせないということ以外にも、メスの乳腺腫瘍(乳がんを含む)や子宮、卵巣の病気の予防にもなりますし、オスのマーキングの予防、オス犬特有の前立腺肥大、肛門周囲にできる腫瘍、お尻の筋肉が薄くなって直腸が曲がってしまってウンチが出にくくなる会陰ヘルニアなどの病気の予防にもなります。
この様な病気は、中高年になって発病しますから、「若い時に不妊、去勢手術を受けていたら、こんな病気にはならなかったのになぁ」、と残念に思います。手術で動物を中性化すると性格が穏やかになり、年をとっても、幼さが残って、あまり老けない印象を受けます。不妊、去勢手術の隠れたメリットだと思っています。
手術は予約制で、手術日の午前11時くらいまでに連れてきていただいて、午後から手術して、メス犬の不妊手術は1日入院、オス犬の去勢手術、オス猫の去勢手術、メス猫の不妊手術は当日の夕方に退院しています。
手術は、術者、助手、麻酔係の3名で行います。当院の規模と技術では出来そうにない手術は、その部門を得意とする専門医にお願いしています。
動物に、鎮静薬を注射して落ち着かせてから、静脈から麻酔導入薬を入れて眠らせて、気管に気管チューブという管を入れて、ガス麻酔で麻酔を維持します。
麻酔中は、血液ガスモニター、心電計などをつけて、動物の状態をモニターしながら、ガス濃度を調整しています。ガス麻酔は濃度を調整できるので、安全に眠らせることが出来ます。手術が終わって、麻酔ガスを切って、酸素に変えて、動物を麻酔から麻酔から覚まします。健康な動物の不妊去勢手術でしたら、10分程度で意識が戻りますから、完全に覚めたのを確認してから、入院室に移します。
手術費用の概算(入院費、薬代も含まれています)
オス猫去勢手術
14,300円
メス猫不妊手術
24,200~25,300円(妊娠中の時は、1,000~3,000円が追加されます)
オス犬去勢手術
~5kg 26,400円
5~10kg 28,600円
10~20kg 30,800円
20kg~ 33,000円
メス犬不妊手術
~5kg 37,400円
5~10kg 41,800円
10~20kg 47,300円
20~25kg 49,500円