今日も尿道閉塞の猫が来院

今日の診察室

3歳のオス猫です。「血尿して元気がない」ということで来院しました。お腹を触ると、膨らんだ膀胱を確認したので、すぐに麻酔をかけて、細い管で尿道を開通させて、オシッコをだしてやりました。血液検査をすると、腎機能が悪くなっていたので、尿道に管を入れっぱなしで、点滴を血管から入れて、入院治療になりました。

血液検査で血中のカリウムの値が上がっていました。「高カリウム血症」は危険です。これが継続すると心停止がおこることがあります。当院でも、麻酔下で尿道を開通させているときに、心停止が起きたことがあります。尿道閉塞が起きると、急激に悪くなっていきますから、「おかしいな?」って思った時は、様子をみないで早めの来院をお勧めします。特に、この病気は、多頭飼育している環境で飼われているオス猫で発病しますから、気づくのがおくれることがあります。ご注意くださいね。

今日のニャンコは、明日の夕方退院予定です。前足には点滴用の管、が付けられています。