今日は1歳の小型犬の去勢手術でした

今日の診察室

オスの去勢手術は、タマタマ(睾丸)を摘出しますが、今日のワンコのタマタマは、あるべき場所にありません。生後しばらくすると、精巣はお腹の中から降りてきて、収まるところに収まるのですが、それが収まらずに途中で引っかかることがあります。陰睾と言いますが、今日のワンコはその陰睾で、一つは股の付け根、もう一つはお腹の中にありました。

股の付け根にある方は、場所がわかりますから、それを摘出すれば良いので、通常の去勢手術と変わらないのですが、お腹の中にある睾丸は、お腹を開けないと取り出せません。上手く見つかるかと、心配しましたが、無事に見つけ出して、取り出すことができました。

今日のワンコは大人しい子なんでしょう。お預かりして、ゲージに入れますが、「あれっ、鎮静薬もう打ったっけ?」と思うくらい、大人しいのです。手術が終わって麻酔が覚めても、またウトウト、入院室に入れても、動かないで、眠っています。普通は、緊張してるから、ドアを開けると、反応がありますが、今日のワンコは、知らん顔して寝てます。写真は、術後5時間くらいの時のワンショットです。さすがに、顔を上げてますが、またドアを閉めると、寝ちゃいました。明日の朝、退院します。