今日は11歳のオスのワンコの手術でした

今日の診察室

去勢手術を受けていない雄犬が中高年になると、肛門の横の筋肉が薄くなって、直腸が蛇行してしまって、ウンチが出にくくなることがあります。「会陰ヘルニア」という病気で、昔からある病気ですが、まだ原因ははっきりとしてません。

曲がったところに便がたまるので、ワンコは排便に苦労します。その部分に膀胱や前立腺が落ち込むと、オシッコが出せなくなるので、緊急疾患になります。今日のワンコは、ワクチン接種時にヘルニアが見つかりました。まだ、症状は顕著ではありませんが、自然に治ることはないし、今後、症状が出る可能性が高いので、手術することにしました。

肛門の横を切開して、筋肉を寄せ集めて縫って、穴を塞ぐ手術です。再発防止のために、去勢手術も同時に行いました。通常は、一日入院することが多いのですが、今日のワンコは元気で、夕方面会に飼い主の方がみえたら、里心がついたのか、「帰りたいよ~」って言いだしたので、そのまま、お家に帰りました。

写真は、お迎えが来る前のワンショットです。寂しそうですね。