外でお世話してる猫のほっぺが腫れました

今日の診察室

ということで、ネットに入れられた猫が来院しました。仕事場でお世話されている猫です。従業員の方が出勤してくると職場にやってきて、仕事が終わって、従業員が帰ると、猫もどこかに去っていくのだそうです。その子のぽっぺが腫れてきたので、連れてこられました。

急に腫れたということなので、多分、外傷が原因の皮下膿瘍だろうな?と思いましたが、病院には慣れてない猫で、緊張感がビシビシと伝わってきますから、麻酔ガスを吸わせて、眠らせてから、診察&治療をすることにしました。猫はネットに入ってますが、万一逃がしたら、診察室中を走り回って、猫は三次元的に逃げますから、そこら中の物を蹴っ飛ばして、ひっくり返しながら落ち着くまで飛び回りまわって甚大な被害をうけます。

猫が眠った頃を見計らって、ネットから出して、腫れた部位に注射針をさしてみると、じんわりと膿がでてきましたから、皮下膿瘍には、間違いなく、少しメスで切開して、膿をどくどくと絞り出して、中を消毒して、化膿止めの注射を打って、治療をおえました。切開して膿をだしておかないと、いつか皮膚が破れて脱落して、大きな傷になります。

麻酔を切って、猫の意識が戻ったら、キャリーケースに戻して、連れてきた方が職場に持ち帰りました。日頃は大人しくて懐っこい猫だそうです。こんな猫が職場に居ると、出勤も楽しみでしょうね。

写真は、今日のニャンコとは関係ありませんけど、当院で22歳まで生きたメス猫の「松」も20歳位の時のワンヨットです。、また、会いたいね~。