お盆休み前の土曜日に・・

食欲と元気がなくなった、12歳のメスの小型犬が来院しました。陰部から少量の出血があるようです。エコーでお腹の中を見ると、液体が溜まった子宮があります。症状と検査結果から、「子宮蓄膿症」が疑われました。明日から、お盆休みに入ると当院は3日間のお休み入りますから、急遽、午後から、子宮と卵巣を摘出する手術をすることにしました。飼い主の方も病状をよく理解してくださって、手術を承諾してくれました。この病気は、診断がついて、動物が手術に耐えられそうだったら、なるだけ早く手術しないとけません。

お腹の中には膿でパンパンに膨らんだ子宮がありました。手術は予定通り終わり、お盆明けに退院することにしました。術後の経過も良く、翌朝には、表情も豊かになり、ご機嫌も良いみたいでした。ただ、警戒心の強い子で、食事は警戒して食べませんでした。ところが、夕方位から、ご機嫌が悪くなり、ゲージの奥でこっちをにらんでいます。治療しようとすると、咬みつきそうになります。

特にきつそうな感じでもないんですが、容態が悪くなったのか、警戒してるのかの判断に困って、食事も食べないので、飼い主の方に来てもらうことにしました。ところがこのワンコ、飼い主の顔を見た途端に、パァ~と表情が明るくなって、尻尾を振って、喜びだしました。これで、一安心です。沈鬱な表情だったのは、警戒してただけだったみたいです。

ワンコはお盆明けの退院予定でしたが、3日ほど前倒しで、帰宅することになりました。良かった、良かった。