8歳のメス猫がどこかから出血してます

今日の診察室

ということで来院しました。室内飼育の猫ですから、外でケガをしたわけではありませんし、体全体を見ても出血場所はありません。飼い主の方によると、寝床のベットを少量の血液がついているのが、何日か続いてるようです。陰部に綿棒を入れてみると、少量の血液が付着しました。「出血は陰部からかな?」

エコーで腹部を見ると、液体が溜まった子宮が確認できましたから、手術で子宮を取り除くことにしました。お腹を開けると、予想通り、血液を含んだ液体が貯留してパンパンに膨らんだ子宮がありました。

病名は「子宮蓄膿症」です。ワンコではたまに見られますが、主な症状は元気食欲に消失です。今日のニャンコは、そんな症状はなくて、手術当日の今朝も食事を欲しがっていたそうです。猫は強いですねぇ、しかし、このまま気づかずにいたら、手遅れになっていたかもしれません。ほんの少しの出血に気付いて、ニャンコを連れてきてくれた、飼い主に感謝ですね。