今月の始めに来院して来た子猫です。数日前に保護したそうです。ノミは付いていましたけど、食欲もあって、特に風邪の兆候もなかったので、ノミ駆除の処置だけして、推定年齢1か月だから、「一月後にワクチンに来てくださいね」と言って、お返ししてました。
その子猫が、「なんか、凄く痒がります」と言うことで、本日来院しました。顔見て、「ありゃ、これは疥癬だわ」。疥癬は、ダニが原因の皮膚病です。体表に付くダニと違って、このダニは、皮膚の下にトンネルを作って繁殖します。一目見てすぐに分かりましたけど、皮膚の表面を少し削り取って顕微鏡で見ると、ダニの卵が一杯でした。
ダニをやっつける薬を週に一回注射すると、約1か月で治ります。感染力が強いので、同居猫がいるとすぐにうつります。人には寄生しませんけど、一緒に寝たりすると、あっちこっち咬まれれて、かゆみが強い発疹ができます。このお宅には、すでに飼い猫が一頭いますから、この子猫と一緒に治療することになります。今月初めに見た時には、そんな兆候はなかったので、一気に増えて皮膚病を作るんでしょうね。
この病気はちゃんと治療すると、1か月で完治しますが、治療が受けられないタヌキなどは、この皮膚病が原因で命を落とします。写真は、今日の子猫の写真じゃないけど、ほぼ、こんな感じでした。病変は耳から頭にかけて出ます。進行すると全身になります。地域猫でこんな顔の猫が居たら、要注意です。今回は注射ですが、内服でも治ります。



