7歳位の、繁殖リタイア犬が来院しました。症状やエコー検査で子宮が炎症をおこしていることがわかりました。「子宮蓄膿症」という病気です。この病気には、「開放型」と「閉鎖型」があります。開放型は、陰部から膿が出るタイプ。閉鎖型は、子宮の中に膿が溜まって陰部から出ないタイプです。閉鎖型は即手術、開放型は、お薬で様子を見ることができます。閉鎖型の方が、重症になることが多いようです。
今日のワンコは、開放型なので、抗生物質を投与して、4~5日、経過をみて容態が悪ければ、すぐに来てもらうことにしました。5日後に来院したワンコは、元気になって、食欲も回復していましたが、一旦、良くなっても、また同じようなことが起きることがあるので、飼い主の希望もあり、手術で子宮と卵巣を摘出することにしました。帝王切開歴があるようで、癒着が激しくて少し苦労しましたが、予定通り手術を終えました。
写真は、術後2時間のワンショットです。術前の調子が良かったから翌日には、お家に帰れるでしょう。
この子は大人しい子で、翌日退院するまで、この恰好でしたから、手がかからなくて、助かりました。これで、出産や発情から解放されますね。


