外でお世話されてるオス猫です。今年、去勢手術を受けたばかりです。この子が、再来院してきました。お話を聞くと、「数日振りに帰ってきたら、後ろ足を上げていて、ケガしてるみたいだ」ということで、写真を撮ってきてました。写真を見ると、確かにケガしていて、簡単に化膿止めの注射くらいではダメな感じです。飼い猫だともう少しきちんと診れるのですが、外猫で、あまり人馴れしてないので、お預かりして、麻酔をかけて、よく見てから、治療することにしました。
麻酔下で傷を見て、ビックリ!、皮膚が大きく欠損して、周囲の組織が壊死して、ぶら下がっていました。幸い、猫は麻酔で寝ていますから、壊死組織を取り除いて、傷を綺麗にしてから、縫い合わせました。傷は大きかったけど、骨折はなかったので、交通事故ではないと思います。猫同士のケンカで、傷を受けて化膿して、そのままになっていたから、こんな状態になったのかもしれませんね。
ネコは、連れてきた方が準備した、大き目のゲージに入れて、抜糸まで、その中でお世話することになりました。連れてきてもらわなかったら、全身状態も悪くなっていたことでしょう。2週間後、無事に、抜糸できると良いですね。