14歳のメスの中型犬が、食欲不振で来院しました

今日の診察室

それまでは良く食べていたのですが、先週の半ば位から食欲が落ちました。好きなジャーキーは少し食べますが、ドライフードは食べません、というようなお話を先週末、目薬を取りにみえたときに、お伺いしました。不妊手術をうけてない子でしたから、子宮の病気もあるし、一度検査で来院した方が良いとお伝えしていました。

その子が週明けに来院してきました。やはり食べないので、点滴でも打って欲しいをいうことです。検査にはあまり積極的ではない感じでしたが、「とりあえず、ただの「夏バテ」なのか、どこか悪いところがあるのか、調べたほうがいいですよ」ということで、血液検査の前にエコーを当ててみたところ、「あらま、子宮蓄膿症だわ」。

お腹の中には、液体が(ほとんど膿ですが・・)溜まった子宮が横たわっていました。エコーは液体は黒く写ります。通常ですと、下腹部で液体がたまるのは膀胱だけですが、この子は、膀胱より上に何カ所か液体の黒い影が見えました。

血液検査で腎機能も落ちていましたから、しっかり点滴してから、手術することになりました。まだ、助けられるかどうかは分かりませんが、連れてきてくれなかったら、1週間後には、間違いなくアウトでした。