尿道閉塞の猫

尿道閉塞でオシッコが出せなくなったオス猫が、やっと退院できました。先月の始めに血尿で来院した猫です。オシッコで膀胱がパンパンに膨らんでいて、腎機能も悪くなっていました。麻酔をかけて、尿道から細い管を入れて、尿を抜いて、膀胱を生理食塩水で何度も洗って綺麗にして、膀胱が膨らまないように管を入れっぱなしにしておきました。

3日後に管を抜きました。普通ですと、この処置でオシッコが出せるようになるのですが、この子は何度も排尿の格好をするのですが、出せません。もう一度、同じ治療を繰り返しましたが、やはり出せません。そこで、尿道を太い部分まで切り広げて拡張させる手術をしました。術後は太い管を新しく出来た尿道に入れて、尿道が塞がらないようにしました。この管を1週間後に抜いて、経過を見て、2週間後の抜糸をして経過を見て、やっと退院できました。約1か月の入院でした。

まだまだ安心はできませんが、猫は元気になりました。飼い主とは1か月ぶりの再会でしたが、猫も飼い主もとても嬉しそうでした。私にとっては、猫のオシッコがずっと気になった1か月間でした